米哈遊新本社ビル最新画像が公開!なぜ「ずんぐり」デザインなのか?
上海・漕河泾に建設中の米哈遊(miHoYo)新本社ビルの外観が明らかに。高層タワーではなく「横に広い」設計を選んだ理由を、開発面積や周辺環境、オフィス需要の変化から徹底分析します。
出典: 呼呼嘿嘿
中国のゲーム大手・米哈遊(miHoYo)が上海・漕河泾開発区に建設中の新本社ビル。最新の現地写真が公開され、ガラスカーテンウォールが広がる外観がほぼ完成形に近づいています。しかし、多くの人が最初に抱く印象は「高さ」ではなく「ずんぐりしている」こと。なぜ同社は、遠くからでも目立つ高層タワーではなく、横に広がる低層型のデザインを選んだのでしょうか。本記事では、開発規模や周辺環境、オフィス需要の変化から、その背景を紐解きます。
核心内容
-
プロジェクト概要:米哈遊新本社は、上海・漕河泾開発区のxh215-02A区画に位置し、2023年に同社の全額出資子会社が10.772億元で取得した研究設計用地(約1.78万平方メートル、容積率5.5)に建設中です。総建築面積は約12.99万平方メートル(地上約9.86万平方メートル)で、2027年上半期の引き渡しを予定しています。
-
「ずんぐり」した外観の理由:写真を見ると、建物は横方向のボリュームが大きく、縦のラインが強調されています。これは、単なるデザイン上の選択ではなく、機能性を重視した結果です。約10万平方メートルにおよぶ研究開発オフィスを収容するため、高層タワーにするよりも、標準階を広く取ることで、多くの社員を近いフロアに配置し、部門間の移動をスムーズにしています。
-
研究開発企業に適した空間:ゲーム開発のようなクリエイティブな業務では、チーム編成が頻繁に変わります。縦に細長いオフィスは自由度が低いのに対し、横に広いフロアはレイアウトを柔軟に変更でき、コラボレーションを促進します。米哈遊はこの点を重視したと考えられます。
-
漕河泾エリアの変化:2026年8月、上海市政府は漕河泾エリアの更新計画の中で、新興デジタル企業やAI企業が「大規模・独立棟・交流しやすい大平層(ワンフロア型)オフィス」を好む傾向にあると明言しました。米哈遊の新本社は、このトレンドを体現したものと言えるでしょう。
-
立地条件の制約:新本社は中心市街地の産業用地に位置し、地下鉄9号線の漕河泾開発区駅から約300メートル、向かいにはテンセントの漕河泾ビルがあります。限られた土地を有効活用するには、高さを追求するよりも、連続した広いオフィススペースを確保することが現実的です。
-
既存オフィスの課題:徐匯区の計画部門は以前、米哈遊が新本社を建設する理由として、既存オフィスの手狭さを挙げていました。新本社は、この問題を解決するために計画されたものです。
-
外観の完成度:公開された写真では、ガラスカーテンウォールが大部分で設置され、建物の輪郭がはっきりと見えます。周囲の環境と比較しないと規模感が掴みにくいほど、大きなボリュームです。
今後の見通し:2027年の引き渡しに向けて、内装工事や設備導入が進むとみられます。完成後は、米哈遊の研究開発の中核拠点として、数千人規模のスタッフが勤務することになるでしょう。

深層分析
米哈遊の新本社が「ずんぐり」としたデザインを採用した背景には、単なる好みではなく、機能性と立地条件への合理的な対応があります。ゲーム業界では、プロジェクトごとにチームを組み替えることが多く、オフィスは柔軟に対応できることが求められます。高層タワーは象徴性が高い一方、フロア面積が狭く、部門間の連携にエレベーター待ちの時間が生じるなど、効率性に課題があります。米哈遊のように急成長する企業にとって、ワンフロアの広さは生産性に直結する重要な要素です。
また、漕河泾エリアは上海でも有数のテクノロジー企業が集積する地域であり、テンセントなども同様の大規模オフィスを構えています。この地域の再開発は、デジタル経済の新たなニーズに合わせて進行中で、米哈遊の新本社はその象徴的なプロジェクトの一つと言えるでしょう。さらに、中国のゲーム市場は国内外で競争が激化しており、優秀な人材の確保が経営の鍵を握ります。魅力的なオフィス環境は、採用活動や社員の定着率向上にも寄与するはずです。
将来的には、この建物が単なるオフィスではなく、ゲーム開発のイノベーションを生み出す「創造の場」として機能することが期待されます。米哈遊は『原神』などのヒット作で知られ、その開発力の源泉は、社員同士の密なコミュニケーションにあると言われています。新本社の設計は、まさにその理念を具現化したものではないでしょうか。

よくある質問
Q1: 米哈遊の新本社はなぜ高層ビルにしなかったのですか? A1: 高層ビルは象徴的ですが、研究開発企業にとってはフロア面積が狭く、チーム編成の変更に柔軟に対応できません。横に広い設計は、多くの社員を同じフロアに配置でき、部門間の連携を円滑にします。
Q2: 新本社の完成はいつ頃ですか? A2: 上海市政府の発表によると、2027年上半期に引き渡し予定です。現在は外観工事がほぼ完了しており、今後は内装や設備の整備が進む見込みです。
Q3: 新本社の規模はどのくらいですか? A3: 総建築面積は約12.99万平方メートル(地上約9.86万平方メートル)で、土地面積は約1.78万平方メートルです。地上10万平方メートル近い大規模な研究開発オフィスとなります。
参考 URL: https://mp.weixin.qq.com/s/gkjSHci1mKtDXMr9MBNatQ
関連記事

フォルクスワーゲン10万人削減へ 中国市場低迷が映す欧州自動車産業の転換点
独フォルクスワーゲンが総計10万人規模の人員削減と工場閉鎖を柱とする大改革を発表。中国市場の収益悪化とEV競争の激化を背景に、欧州自動車産業の構造転換を読み解く。

アリババがP序列を廃止した理由——「高P」が会社を蝕む構造を読み解く
アリババが19年続いたP職級制度を廃止した背景を分析。職級が業務を食い、昇進が目的化する「高P」問題と、中小企業にも潜む大企業病の処方箋を解説します。

2026年中国ユニコーンランキング:AI時代の勝者と新たな勢力図
2026年中国ユニコーン企業ランキングを徹底解説。世界2位の381社、AIが変える競争ルール、地域別分布、注目企業の戦略を分析します。

バイトダンス、AI人材確保へ豆包株を増額・価格改定—従業員の長期的報酬拡大
バイトダンスがAI人材の定着を狙い、豆包株の価格を引き上げ、付与数を増加。従業員は報酬構成を選択可能に。豆包事業の成長と人材戦略の最新動向を解説。

中国ゲームが日韓市場を席巻、『Whiteout Survival』と『Kingshot』がトップ10入り
2026年第2四半期の日韓モバイルゲーム市場を分析。市場は緩やかに回復し、中国製ゲーム『Whiteout Survival』と『Kingshot』が収益ランキングで躍進。詳細なデータと今後の展望を解説。

2026年8月全球手游收入TOP20:中国勢9作品、テンセント3本・ミホヨ2本がランクイン
2026年8月の世界モバイルゲーム収入ランキングを解説。王者栄耀が首位を維持し、点点互動の『Whiteout Survival』が3位に。ミホヨの新作『ゼンレスゾーンゼロ』が成長を見せる一方、原神は減少。中国市場の動向と今後の展望を分析します。

2026年8月モバイルゲーム市場:収益6600万ドル減の内訳とランキング分析
Sensor Towerの2026年8月データを分析。世界のモバイルゲーム収益は65.7億ドルで前月比1%減。収益ランキングの上位は老舗タイトルが占め、ダウンロードランキングとの乖離が明らかに。市場の縮小は中堅層で発生している可能性を指摘。

中国南方航空、仁川空港で地上職スタッフを募集!韓国・中国人材向け採用情報
中国南方航空韓国支社が仁川国際空港で地上職スタッフを募集。12ヶ月契約、正社員登用の可能性あり。韓国・中国語スキルを活かせる航空業界のキャリアを目指す方必見の採用情報を詳しく解説。